前後ドライブレコーダー(ダイハツ ムーブ)
静岡県東部からご来店いただいたK様、ダイハツ ムーブ に 前後ドライブレコーダーをインストールしました。(お客様の承諾をいただいて掲載しています)
これまで何度もリピートいただいているK様、今回は普段用軽自動車への前後ドラレコ設置をご依頼いただきました。
普段 施工内容はお見せしていませんが、今回は ほんの少しだけ施工方法にも触れていきます。
その理由は、最近 立て続けに「ドラレコやレーダー探知機をガレージフローさんにお願いすればよかった」と後悔するお客様がいらっしゃったからです。
※ 当店では 施工方法のアドバイスや指南などは一切行っておりません。
過去「ネットに書いるから 詳しく教えてもらえるのが当然」と勘違いした人が「企業秘密もタダで教えて」としつこく要求してくることが何度かありました。
その度に業務中断させられるのは迷惑なので、ある時期から 施工方法について公開することを辞めました。(さらに電話問合せも完全予約制とし、HPの電話番号表記も削除しました)
今回の記事が 過去の二の舞にならないことを祈りつつ 施工方法の一部だけを公開しています。
真似をするのは構いませんが、わからない点は 自社 or ご自身で お考えください。
フロントカメラはご覧の通り。
いたってオーソドックス・・・と思いましたが、やはり多少のこだわりはあります。
今回施工したのはドラレコは フロントカメラが360°撮影できるので、撮影範囲が全周囲にわたります。
その撮影範囲を最大限発揮できるよう ミリ単位で施工位置を決めています。
リアカメラは 上の写真の通り、こちらは少しイレギュラーに感じるかもしれません。
通常は ガラスの中心上部に設置するのがスタンダードですが、この車は 下半分しか内装パネルがありません。
ということは、カメラを上部に持っていくと 必然的に露出配線を余儀なくされます。
もう一つの問題はリアガラスの上部までワイパーが届かないということ。
すると、雨の日は雨粒によってピントがボケてしまい まともな映像が記録できません。
事故などの交通トラブルが発生して 初めてドラレコ映像を確認するという方も多く、その時になって 施工の問題があることに気づいても遅すぎます。
まして、夜間や悪天候など コンディションの悪い時の方が 事故は起こりやすいもの。
「設置することが目的」なのと「記録することを目的とした施工」とでは、文字通り雲泥の差があります。
ここまでが、ドラレコの設置に求められる 一般的な品質だと考えます。
しかし、この時点ですでに 求められる品質をクリアできていない施工の方が多いものです。
・何かの陰に隠れて 最重要箇所の映像が撮れていない
・夜間・雨天の撮影に問題がある
・車検に通らないほど邪魔になっている
これらの品質をクリアしてるのは 全体の半分程度と言った印象で、大半の施工は改善の余地を大きく残しているように感じます。
*** 以下は、当店独自の整線手法 ***
ほとんどのケースでは 一度施工した製品の移動は 簡単にできません。
一旦施工場所を決めたら ほんの少しの余裕を除いて 全て一箇所で束ねてまとめてしまうから。
この写真は 別のお車。
ディーラーさんで施工したドラレコの配線を団子にして、運転席ダッシュボード内の隙間に押し込められていましたが、最も多い施工方法です。
当店で ドラレコ施工を依頼するお客様のほとんどは 設置位置をお任せいただいているので、当店が総合的に判断し「一番良い」と思う場所に施工しています。
それでも、もしお客様が気に入らなかったり、何らかの事情で 施工場所を変更・移動する可能性があるかもしれない。
そういった事態にも対処できるよう、
緑ルートからバックドアに引き込んだ配線を
青ルート・桃ルート、いずれかを通って リアウィンドウ全周に移設できるだけの配線長さを確保して
緑丸あたりで束ねておきます。
純正配線に沿わせて整線しているので、よく見ると その意図に気づくかもしれません。
フロントウィンドウには、ガラスの上部20%の範囲内に設置しないと車検に通りません。
(既設のフィルムアンテナは ちょっと微妙ですが)
運転席側Aピラーに沿って立ち上げた配線が フロントガラスの どの位置にも移設できるだけの長さを保ちつつ 目的の場所にリターンバックするイメージ。
余った配線は オーバーヘッドコンソールやピラー内など、カメラに近い場所で余剰配線をまとめておけば、最小限のパネルをバラすだけで 移設ができます。
「余った配線は一箇所にまとめる」という施工方法が一般的かもしれませんが、当店では 多くの場合
・リアカメラ移設用
・フロントカメラ移設用
・電源取得箇所メンテナンス用
・各所メンテナンス用
と 4〜5箇所に分けて、それぞれ必要なだけのゆとりを持たせています。
だから、一箇所に大きくジャマな配線束が固まらないし、何かあれば すぐ近くの余剰配線を解くだけで対処ができる。
後年の整備性や冗長性と、パネル内の美観を考慮した施工をしています。
内容がシンプルなので「たったそれだけのことか」と思うかもしれませんが、「たったそれだけのこと」を考慮した施工は ほとんど見ない。
最悪なのは、必要な場所では配線が全然足りないのに、ヒューズボックスやナビ裏などの不要な場所にジャマな配線がギュウギュウに詰まっているケース。
そういう施工では、電装品が増えるほど 一箇所に押し込まれた配線同士が、ぶつかった・引っ張った という、さながら満員電車のようなトラブル多発空間になってしまう。
そして、いざトラブルが発生しても、ジャマな配線を全て押しのけないと原因究明さえできないので、当店では 他店で購入した製品の相談は一切 受け付けていません。
また、本業のカーセキュリティの予約が混んでいる状況では、ドラレコやレーダーのみの施工依頼はお断りすることが多いです。
カーセキュリティの施工を待っている方は、皆様 数ヶ月間も眠れない夜を過ごしていらっしゃるので 何卒ご理解ください。
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