マニュアルMT車へのエンジンスターター取付け

こんにちは、いかがお過ごしですか? 


「真夏の日中 車に乗り込んだ時にムワッとくる不快感」を感じたり、「寒い冬の朝、フロントガラスの霜が溶けるまで走り出せない」なんて時。



「家の中からリモコンでエンジンが掛けれたら」と思いませんか?




今回は「冬になると、わざわざ車までエンジンを掛けに行き 10分ほど出勤準備を整えてから あらためて車に乗り込む」という生活を何年も続けていた、朝早く出勤する職人さんのお車です。




平成8年式 ホンダ ACTY HH3型(お客様の許可を頂いて掲載しています)





エンジンスターターユニットは、CAR MATE(カーメイト)製 TE-W5100です。








今回、この車両にエンジンスターターを取付けるにあたり、3つの課題をクリアしました。



【① 適合情報なし】

メーカーの適合表に この車両の適合情報はなく、通常なら「この車にはエンジンスターターは取り付けできません」とお断りされる車両です。 当然、別売ハーネスの設定もありません。



【② タコメーターなし】

エンジンの始動状況を出力する信号線が存在しない車両です。

エンジンが掛かったことをユニットが検知できないと、いつまでもスターター(セルモーター)を回し続けてしまい、車両故障に至ります。



【③ マニュアルミッション(MT)車】

MT車は、ギアを入れた状態でエンジンを始動させると、クルマが突然動き出して悲惨な事故を引き起こします。


「ギアはニュートラルにして駐車するから大丈夫」「自己責任で使う」と言う話もよく聞きますが・・・

「たまたま駐車した場所が坂道で」「たまたま車の側に小さなお子さんがいて」「たまたま誤操作でエンジンを掛けてしまった」など、あり得ないことではないですよね?




中には、上のようなON/OFFスイッチを取り付けて「ギアがニュートラルの時だけ手動でONに切り替える」施工も見受けられますが、これも「たまたまスイッチを切り忘れてた」という事態が容易に想像できます。





それでは、下の動画をご覧ください。



「たまたま事故が起きない」と「事故を未然に防止する」では、意味が全然違います。

愛車を便利にしようとした結果、誰かを怪我させてしまったり・車が全焼したら本末転倒ですよね?



重大な事故には、少なからずいくつかの偶然が潜んでいます。



だから 今回のインストールは、ゴマカシ や マヤカシ ではない「ホンモノの安全対策」にこだわりました。