防犯グッズとカーセキュリティ

今回は、お客様からもよく質問される 盗難防止グッズについて。



インターネットで自動車盗難のニュースが載るたび、ニュースに対するコメント欄を見ると
「高価なカーセキュリティを入れないといけないの?」
「カー用品店で ハンドルロックやタイヤロックを買えば数千円で済む」
「安価な防犯グッズでコスパ最高」

などなど、盗難防止グッズで 本当に盗難を防げると思っている人の多さに驚きます。




車両盗難のTVニュースでも盗難防止グッズが紹介されることもあり、非常に効果が高そうに伝えられますが。。。


TVキャスターさんは、政治経済・事件事故、スポーツ芸能から地域グルメまで、多岐にわたる情報を視聴者に伝えるのが仕事です。

当然「情報の質は 広く浅く」なり、車両盗難の詳細まで知ってるわけがない。

もっと言えば、キャスターからディレクター・プロデューサーに至るまで「クルマ持ってません」という人ばかりが集まって制作している報道番組もあるでしょう。



”誰が作った情報か?と考えると、鵜呑みにはできない”



こういうニュースが「すべて信用に値しない」と言うつもりはありません。

事象を知り、どう対策するかを ”考えるきっかけ” としては有益でしょう。

また、ニュースなどで紹介されるグッズ類が 全て無意味とは言いません。 何も無いより 有った方が犯人を足止めできるのは確かです。



では「これらの盗難防止グッズは どれくらいの時間 犯行を食い止められるのか?」「購入金額に見合う価値があるか?」「本当に盗難防止グッズだけで愛車を守れるのか?」



ちょうどいい動画があるので、ご自身でご確認ください。




上の動画を見て、私が抱いた感想は「物理ロックは破壊されて終わり」です。

ハンドルロック・タイヤロック・ペダルロック・ガレージのシャッターetc「破壊すれば終わり」なのは、全て同じです。


そして 動画を見たもう一つの感想は「硬いハンドルロックを切断するよりも ハンドル側を切断した方が もっと簡単(火花散らして内装にダメージを与えるな)」です。


物理的なロックを標榜する人の多くは「この製品は材質が〇〇だから破壊されない」という論調に偏りがちですが、ロックされる側の材質『』 破壊不可能でなければ片手落ちです。






例を挙げると、当店でオススメしている CLIFFORD 上位2機種 は、強固なダブルイモビライザーや 各種高精度センサーを標準搭載した上位モデル。(写真はIntelliGuard880J)



これを 車の奥の方へインストールしており、
・バッテリーを外されても、エンジンの不正始動機能は引き続き有効
・物理破壊をしても、エンジンは掛からない(そもそも見つけるのが大変)
・セキュリティ突破するには、フルサイレンが鳴り響いている中で作業をしなければならない

実際に施工した私でさえ、エンジンを不正始動させるまでに数時間を要す上 サイレンを鳴らさずに盗むことは不可能です。



これは 当店で クリフォードG6シリーズを 施工した 全てのお車に言えること。

逆に言えば、それだけ堅牢で安定したセキュリティ構築ができるから、信頼できる基幹システム としてお客様にオススメしています。

(もっと言えば、堅牢で安定したセキュリティ構築という前提 がなければ、どんなに高価なセキュリティ製品でも 脆弱なシステムになってしまいます。)




たった数千円の防犯グッズ で 数十万円のカーセキュリティと同じ効果があれば、誰だって嬉しいでしょうが、世の中そんなに甘い話は滅多にありません。

むしろ「甘い罠に飛びついた結果 余計に損をした」という話は よく聞きます。



100円のコストには100円分の効果、1万円のコストには1万円分の効果。
掛けるコストが違えば 手に入れる効果も違う、それが本来の健全なバランスです。
そのバランスを著しく欠いていれば「何かがおかしい」と考えるのが自然です。



当店では お客様から質問されれば「カーセキュリティと防犯グッズはまったくの別物で、防犯グッズは一時的・補助的なもの」と説明をしています。

カーセキュリティ+α としての利用や、カーセキュリティ完成までの数週間(何もないよりはマシです)、などなど。




被害に会うのも 回避するのも、何を選択するか決めるのも その結果を引き受けるのも、私ではなく お車のオーナー様ご自身ですから、結果的に損のない判断をしていただければと思います。



【※ ご注意】
本記事ので紹介した内容は、ほんの一例であり 全てのお客様に当てはまるわけではございません。
当店は『完全予約制』です。 アポなし訪問 や 事前予約のない電話相談には対応できません。