ジープラングラー(JK) デジタル インナーミラー

神奈川県からお越しのU様、Jeep Wrangler(ジープ ラングラー)に、デジタルルームミラー(インナーミラー)をインストールしました。

（お客様の承諾をいただいて掲載しています）

当店はカーセキュリティ店なので、この手のアクセサリー系は積極的にやらないのですが、U様は このお車が３台目のご依頼。

無下にお断りもできませんし 当店の技術力を買っていただいているわけですから、できる限りご要望にお応えしたいところです。

① ルームミラー交換式で　②前後ドラレコ兼用で　③なるべくコンパクトなもの、という条件で海外メーカーの某製品をチョイス。

メーカー・製品名は伏せますが、動作そのものは問題なくても こういった海外製品は精度や適合情報のマッチング・メーカー対応などがイマイチ信用できない場合が多い。

今回の施工でも 説明書通りに施工をすれば、下記のようになります。

フロントガラスのど真ん中にカメラが据え付けられたら さすがに邪魔。これでは視認不良で車検も通らないでしょう。

これまで 何件か、この製品をインストールしてきて 不具合が発生したことは一度もないのは評価していますが、もう少しどうにかならないかな？と思うところも多々あります。

そうは言っても、現時点で これ以上のメーカー・製品はなさそうなので、足りない部分は施工で補うしかありません。

ミラーは純正と付け替え、フロントカメラはジャマにならない場所へ設置。

フロントカメラ画像

リアカメラ画像

リアカメラ(上の写真左側の黒い物体)も、違和感なく納まっています。

が、、、この車種は 屋根が取り外し可能で、実際にオープン状態で走ることもあるとのこと。

ルーフ取外し時のイメージ

ならば、車両純正ケーブルと同じ場所で 配線を切断＆接続できるように仕組むしかない。（オープン時は、リアカメラは使わない前提）

リアカメラの切り離しを実現しようとすれば ケーブルの微妙な寸法違いが問題になるので、現物に合わせて加工が必要となります。

この事例に限らず、施工には まず目的があって、目的を果たそうとすると 着工前には想定できなかった「何らかの問題・課題」が出現して、その課題を解決するための手段を立ち上げて具現化していく。

そして また別の課題が出現して（以下 繰り返し）となることがほとんどですが、浮き彫りになった課題を一つずつ解決していく「工夫の連続」こそが エンジニアリングの原点と考えて ひたすら地道に技術研鑽を続けています。

今回は、純正に備わっている ルーフ取外し機能を犠牲にせずにインストールできました。